こんちにちは!EC専門マーケティングストラテジスト(戦略家)のヒラリーこと中平優太です!この記事は私が実際にEC運営で経験してきたことに基づいて執筆しました。ぜひ、読者の皆様のEC運営にもお役立てください!
みなさんはShopifyでECを運営していく中で、ストア分析を活用できていますか?Shopifyのストア分析はとても項目が多い上に、専門用語も多くて難しいですよね。ですがしっかりと見方がわかると、非常に役に立つ機能なんです。
今回はShopify運営に役立つストア分析の見方についてご紹介します。
この記事はこんな人にオススメ!
- ShopifyでECサイトをスタートさせたばかり
- ストア分析についてなんとなくはわかっているけどもっとEC運営に活かしたい
- 内省でストア運営をしているがGA4など外部の分析ツールは導入していない
- Shopify構築の延長で運営支援もしているフリーランスパートナー
Shopifyストア分析とは?ストア分析でできること
Shopifyのストア分析は、Shopifyの管理画面から見ることができる機能の一つです。ストアの売上の記録やセッション数・コンバージョン率・平均注文金額など様々な指標を確認することができます。
ストア分析はダッシュボードとレポートとライブビューで構成されており、ダッシュボードでは様々な指標を任意の期間指定で俯瞰して確認することができます。レポートではそれぞれの指標を絞り込みをしたり列を追加することによってさらに細かく確認することができます。ライブビューでは現在の訪問者数や10分以内のカート追加~購入の件数などを確認することができます。
ウェブサイトのアクセス解析・分析と言えばGA4(Google Analytics 4)が有名ですが、ShopifyでECサイトを運営する場合は必ずしもGA4で分析する必要はなく、むしろGA4の詳細な設定やShopifyとの連携ができない場合は、Shopifyのストア分析の方が実際の数字に近いため有用であると言えます。
ストア分析のどこを見るべき?(それぞれの意味と確認ポイント)
この記事では主にストア分析のダッシュボード部分について、運営に活かすために最低限見るべきポイントをご紹介します。ウェブやマーケティング・EC業界の専門用語も多く登場しますので、初めての方でもできるだけわかりやすいように補足しながら説明していきます。(理解できない部分があればぜひコメントやチャットで教えてください!)
オンラインストアのセッション数
簡単に言うとストアがどれだけ見られたかという指標です。ここで注意したいのが閲覧数ではないということです。セッションとは実店舗で言うところの来店にあたります。ある人がサイトに訪れてからサイトを離れるまでを1セッションとカウントします。セッションは最後のアクティビティ(クリックしたりページを開いている状態)から30分経過後に切れます。同じ人でも朝と夜にサイトに訪れたのなら2セッションとなります。
サイトを始めたばかりだとまだデータが無いので1日に何セッションぐらいあれば良いのか見当がつかないかもしれません。そういった場合は、まずは1日に200セッション以上を目指すところから始めてみるのがオススメです。
オンラインストアのコンバージョン率
さきほどのセッション数の内、どれだけ購入に繋がったかというのがわかる指標です。このダッシュボードのカードにはカートに追加済み・チェックアウトに到達済み・コンバージョンに結び付いたセッション数の三つが表示されています。コンバージョンに結び付いたというのが購入に至ったという意味で、チェックアウトに到達はそのままチェックアウト画面に進んだという意味ですね。カートに追加もそのままの意味ですので、この指標では最終的な購入に至るまでのステップへの到達率も確認できるようになっています。
要するに、コンバージョン率が2%なら、100来店(セッション)したうち2回の来店で商品が売れたということになります。
こちらもセッション数同様、ストアを始めたばかりだとどれぐらいのコンバージョン率が良いのか目安がわからないと思います。コンバージョン率は何パーセントぐらいを目指すべきなのかというのは商材や販売ターゲットによってかなり異なってきますが、もし販売している商品が一般消費者向けの小売り商品であるのなら、まずは安定的に1%を超えることを目指すのがオススメです。なぜ”安定的に”と書いたかと言うと、サイトをオープンさせたばかりの時はセッション(来店)数が極端に少ないか、広告を使って集客しているから極端に多いかのどちらかになることが多く、コンバージョン率のブレが大きいのであまり参考になりません。サイトをオープンさせてから例えば3か月ぐらい経って安定したセッション数になってきた時に1%以上のコンバージョン率が出ているかを見れば良いかと思います。
平均注文金額
ダッシュボードで選択している期間内での平均注文金額が表示されます。例えば期間内に4万円・3万円・2万円の3つの注文があった場合、平均注文金額は3万円となります。
平均注文金額に関してはあまり一般的な目安がありません。もし運営を始めたばかりであれば目標を定めておくのも大事です。販売する商品の金額と購入される頻度にもよりますが、数十件以上の注文が入った時に出た平均注文金額を維持すること、または超えていくことを目標にすると良いかもしれません。

セッション数・コンバージョン率・平均注文金額の3つの指標はEC運営においてとても重要な指標です。いかにこれらの3つの指標の数値を高めていくかということを考えてマーケティング戦略を立てることが大切です。
Shopifyストア分析のカスタマイズ
さて、Shopifyストア分析のダッシュボードは、上記の3つの指標も含まれている初期状態でも十分に参考になる指標がたくさん表示されていますが、実はカスタマイズしてダッシュボードに表示される指標を増やしたり、並べ替えたり削除したりすることもできるんです。
やり方は簡単。ストア分析のダッシュボード画面の右上に表示されているカスタマイズというボタンをクリックして、左側に表示される指標の中から追加したい指標を選んでクリックするだけです!
カスタマイズで追加できるオススメの指標
カスタマイズから追加できる指標ですが、意外と多いと思いませんか?ちょっと多すぎて何がどう役に立つのか、ぱっと見わかりにくいという方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、この記事ではカスタマイズで追加できる指標のなかでも特におススメの指標を2つご紹介します!
商品のABC分析
販売している商品バリエーションの売上への貢献度をABCのグレードに分けて評価し、それぞれのグレードの商品が販売価格にして何円分在庫されているかを表示してくれます。
Aが最も売上への貢献度が高く、続いてB、そしてCグレードは売り上げにあまり貢献できていない商品バリエーションであるということを教えてくれます。
私は個人的にこの指標がかなりオススメです。なぜかというと、これはアクセス解析では見えない数字だからです。在庫数やその金額に応じた指標を表示するというのは、ShopifyがただECサイトを構築するシステムというわけではなく、注文管理も在庫管理もできるシステムだからこそできることです。
アクセス解析の部分(セッション・コンバージョン率・平均注文金額)ばかり気にしていると、実は仕入れすぎや在庫で倉庫を圧迫していることに気づけません。特にこのABC分析の中でCグレードの商品の金額が多い場合は要注意です。もし、売り上げがしっかり上がっているのにキャッシュフローが赤字なら、その正体は売れないのに仕入れすぎたCグレードの商品たちが原因かもしれません。
在庫残日数別の商品
こちらも商品のABC分析同様、在庫関連の分析指標です。指標のタイトルから各商品が在庫として現在残ってしまっている日数(過去の記録)のように思われるかもしれませんが、実はそうではなく、各商品が現在の在庫数だとおよそ何日間で売り切れる可能性があるという予測を示しています。
私はこの指標では主に急に人気が出てきた商品の確認をしたり、在庫が残りすぎている商品の確認に活用しています。そもそもよくいつも売れている主力商品は日々の運営でわかっていて、頻繁に仕入れもしていると思います。しかし、急に売れ出した商品にはなかなか気づくことができず、在庫を切らしてしまい、販売機会を逃すことになってしまうかもしれません。そんなことが無いように、この指標を見ておけば急に売れ出した商品も把握することができるのです。
Shopifyのストア分析ではできないこと
こんなに便利なShopifyのストア分析ですが、もちろんできないこともあります。以下がその例です。
クロスプラットフォーム分析
例えば一つの事業でWordpressでメディアサイトを運営し、ShopifyでECサイトを運営していているような場合、通常メディアサイトに誘導してから商品を購入するカート機能だけをShopifyに依存しているケースがよくあります。このような場合、メディアサイト側のアクセス解析とECサイト側のアクセス解析を別々に見るより2つで一体としてアクセス解析を見ることができた方が理にかなっています。しかし、Shopifyのストア分析単体ではそのようなクロスプラットフォーム分析はできません。
ユーザー属性分析
Shopifyでは購入があったユーザーや会員登録をしたユーザーなら、アプリや独自のカスタマイズによってユーザーの年齢・性別・地域などを任意で収集して確認することはできなくもありませんが、セッションしたユーザーのそれらのユーザー属性を把握することはできません。どのような人に買われているかはなんとかわかっても、どのような人が来店しているかまではつかめません。
ヒートマップ分析
ページの中でどこが良くクリックされているかなど、ユーザーの行動を温度マップのようにサイトのキャプチャ画像上に表示し、ビジュアルで可視化したものをヒートマップと言います。Shopifyのストア分析ではこのような分析はできません。
できないことを実現させたいなら
ご紹介した3つのできないこと(クロスプラットフォーム分析・ユーザー属性分析・ヒートマップ分析)ですが、ストアを運営していくうえで必ずしも必要というわけではありません。しかし、ストアをよりグロースさせたいとお考えならいずれ必要になってくるかもしれません。実は上記の3つは無料で使える外部ツールで実現させることが可能です。
GA4
GA4(Google Analytics 4)はGoogleが提供する無料のアクセス解析ツールです。クロスプラットフォーム分析とユーザー属性分析をGA4で実現することができます。
それぞれを設定するにはまずはShopifyとGA4の間でのデータ連携が必要です。実装はShopifyアプリで行うのがオススメです。GA4と連携できるShopifyアプリはいくつも存在していますが、この記事ではそのうちオススメの2つだけご紹介します。
Google&YouTube
Googleが提供している公式の無料アプリです。日本語にも対応しており、ShopifyとGA4等を連携させるというシンプルなアプリなので連携設定自体は非常に簡単です。GA4以外にもGoogle検索のショッピングタブに商品を掲載するためのGoogleマーチャントセンターとの連携や、YouTubeとも連携し、所有している収益化されたYouTubeチャネルに商品を表示させることも可能です。


Pafit Tag Management for GTM
もう一つはPafit Tag Management for GTMです。こちらは日本製のアプリでGoogle&YouTubeではできない高度な設定を実現できる有料のアプリです。GA4以外にもMetaやPinterest・Yahoo!などの広告サービスの計測設計の設定も簡単にできるのがこのアプリの良いところです。設定以前にGA4やそれぞれの広告サービスの計測設計の知識があってこそフル活用できるアプリですが、GA4やGoogle広告だけでなく複数の広告を同時に運用される場合は最初からこちらのアプリで設定しておくのもオススメです。





GA4をShopifyと連携させること自体は簡単なのですが、GA4の内部の設定をしたり、実際にどうやってデータを閲覧して活用するのかといったことが難しいはずです。初めて使う場合は非常に学習コストがかかり、あまり効率的ではありません。そもそもGA4の設定はどのようなマーケティング施策を行っていてどのようなデータを解析する必要があるのかによって様々です。当社では、まずはECサイト運営のために準備しておくべき必要最低限の設定を代行することも可能です。自分でやる時間はもったいないけどまずは連携だけしておきたい!という方はお気軽にご相談ください!
Microsoft Clarity
Microsoftが提供している無料のヒートマップツールです。Shopifyと連携させるための公式アプリなどはリリースされていませんが、実装自体はMicrosoft Clarityのアカウントを作って(GoogleのアカウントでOK)、追跡コードをShopifyのテーマファイルの<head>要素内に貼り付けるだけです。テーマファイルのコードを編集したくないという方は、アプリで連携させる方法もあります。


まとめ
いかがでしたでしょうか?実はShopifyのストア分析ってかなり優秀なんです。ストア運営していくための必要十分な機能がしっかり備わっています。Shopifyでどんな商品をどんな方法で販売しているかによっては、GA4を絶対に導入しなければならないということもありませんし、アクセス解析するならGA4をメインに見なければならないということもありません。むしろ、ECに重要な在庫分析などはShopifyのストア分析だからこそできることなので、逆にGA4だけでは十分と言えません。
もし運営をスタートさせたばかりだったり、伸び悩みを感じている方はShopifyのストア分析で課題抽出してみてくださいね!
もちろん、株式会社アトラクは運営の相談も承っております。まずはお気軽にお問い合わせください!
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